おりあーのニンマリ投資ブログ

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デフォルトの警戒が強まる世界の企業(格下げの話)

本日(2019/1/29)の日経新聞朝刊によると、企業の信用格付けの低下が世界的に
起こっているようです。

 

増える格下げ

  

米格付け大手S&Pグローバル・レーティングスによると、格付け変更全体に占める格下げの比率が2018年10~12月は64%にのぼり、10四半世紀ぶりの高い水準となった。(日経新聞2019/1/29朝刊1面)

 

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日経新聞2019/1/29朝刊1面より

 

信用格付けとは
企業や政府などの財務・事業状況を分析し、債務(借金等)の返済能力をランク付けしたもの。おりあーなら最低ランクになるでしょう。

 

格下げが相次いでいる背景はこうです。

 

まず、アメリカでは長期にわたる金融緩和で低金利が続いており、借入や社債発行を
しやすい状況にありました。

 

これを元手にM&Aなどの投資に充てるわけですが、中には投資に見合った収益を
あげられない企業が出てきます。

 

特に昨年の冬頃に、金利が上昇したので、徐々に財務の弱い企業が浮き彫りになって
きたのです。なので、格下げが相次いでいる、という流れです。

 

まあ簡単にいうと、身の丈に合わない借金をして投資をしていた、ということになります。

 

昨年GEがAランクから「BBB+」に格下げされたのは記憶に新しいですね。
しかし、GEだけでなく、多くの企業が格下げされていたようです。

 

経済への影響は?

格下げされた企業が増えて気になってくるのが株価への影響です。


特におりあーは世界の株式に投資しているので、気になります(-.-)

 

格付けは、返済能力を分析してランク付けされるものなので、格下げが多いということは、企業の返済能力が低下してきている、ということになります。

 

さらに、格下げによって投資家や銀行が不安になって、その企業への投資や貸し出しを控える、という悪い循環もありえます。

 

こうなってくると、企業はデフォルト(債務不履行)に陥ってしまう可能性も出てきます。昨年アメリカの小売り大手、シアーズは破産しましたね。

 

デフォルトが増えてくると、その会社の株は価値を失ってしまいますから、インデックス投資であっても価格が下がってしまいます。

 

破綻が金融機関にまで及んでしまうと、お金の循環がなくなってしまうので、経済危機が起こります。景気後退ですね。

 

ただし、ここ数年の低金利が異常だっただけで、稼いでいる企業は稼いでため込んでいるわけだから、すぐにデフォルトが頻発するようなことはないと思います(希望的観測)

 

きちんと財務分析して買った個別の株がいきなり債務不履行に!ってことはまずないでしょうけど、おりあーみたいに財務分析ができなくても割と安心なのがインデックス投資ですね。