債務バブルが怖い
3/6の日経新聞に、中国の経済対策の記事が載っていました。
簡単にまとめると、
経済減速への対応のために、約33兆円規模の減税と社会保険料の引き下げを実施し、経済成長率6%を維持する
ということです。
中国は景気減速なう
中国はもともと景気が悪くなっていたところに、米国との貿易摩擦が追い打ちをかけて、想定を上回る勢いで経済が減速しています。
貿易摩擦の影響がじわり - おりあーの長期投資と趣味のブログ
その影響は周辺のアジア諸国、日本や韓国の製造業にも出てきています。世界の工場である中国が生産を縮小しているので、中国向けの輸出が伸びないからですね。中国の消費が減るとアメリカなどの大国にも影響が出てしまいます(アップルとか)。
一方で、問題なのが債務の膨張です。借金ですね。
中国の企業債務の規模は、GDPの160%弱になるそうです。なんかすごすぎてよくわからないですが…。
中国だけじゃなく、アメリカでも日本でも借金は増え続けています。というか世界中でです。
世界で借金増加中
で、本当はこの状態を何とかしようとして世界の中央銀行は金融の引き締めを行おうとしたのです。
ですが、また金融緩和姿勢(経済に資金を供給する政策)に戻ってしまっています。欧州を始めとして、経済が思った以上に悪くなったからです。こうなるとバブルがはじけてしまうのですね。かつての日本の不動産バブルみたいに(おりあー生まれてすぐくらいですから経験してないけど
だからそれを警戒して、「やっぱり引き締めるのやーめた!」となる。
でも、それってツケを先送りにするばかりか、どんどん時限爆弾を大きくしているようなものです。
おりあーの推測ですが、中央銀行や政府の偉い人達もあきらめてるんじゃないかな?
「俺はよくやったよ…グリーンスパンだってリーマンの時にしくじったんだからしょうがない。」
って。一番問題なのが、このまま経済が上向いて借金が粛々と減っていくストーリーが思い描けないところですよね。だから、バブルが破裂するまで爆弾が膨らんでいくというこの恐怖。
先日のジムロジャースさんのインタビューによれば、バブル崩壊のきっかけは中国の企業や政府のデフォルトだと予想しています。日経の記事では地方政府の債務がひっ迫していることも明らかにしていますので、だんだんインタビュー記事が真実味を帯びてきました。
バブルが崩壊するどうなるの?
どうなるんでしょうね?わかりません"(-""-)"
経済素人のおりあーの妄想ですが、中国の企業がたくさん倒産しました、というざっくりなケースを想定すると、
①中国企業の株価は下がる。動揺して世界中で株価が下がる
②中国やべえ!うちは大丈夫か!?ってなって世界中で金利引き上げに走る→強制的に景気後退、株価下がる
③中国が深刻な景気後退⇒世界の工場・世界の需要家だから、取引のある国々に影響が出る。⇒世界中で景気後退⇒ますます世界中で債務が返せない、悪循環に
めっちゃ悲観論ですね(笑)。おりあー、病んでないですよ?( ˘ω˘)
景気後退が長くなると思う理由
これも私の妄想ですが、上記のような深刻な景気後退はかなり長く続くのではないかと思っています。アメリカはデフォルトしないと思いますが、それがいくらでもドルを刷れるからです。
しかし、際限なくドルを発行するとどうなるでしょうか?多分ですけど、インフレになりますよね?お金をドバドバ供給するわけですから。
これが、景気が良い状態ならば、物やサービスが増えるので、それだけお金が必要になるので、お金の価値は変わらないかor緩やかなインフレになるはずです。これは健全なインフレです。
ですが、景気が悪い状態なのに、借金を返すためにドルを発行し続けなければならない状況になってしまうと、健全なインフレではないインフレになってしまいます。とすると、給料が増えないのに物価は上がっていく嫌な状態…。当然消費は減り、経済はますます悪循環におちいります。
この不景気なのに物価が上がっていく状態を、おりあーは「スタグフレーション」と名付けました(嘘です
だから、よっぽど景気が上向く何かが起こるか、しゅくしゅくと時間をかけて借金をかえしていくかの状況になります。後者だともしかしたら10年以上かかるかもしれませんね(適当
なので、長期投資家は相当な覚悟をもって投資に臨まなければいけません。
成せば成る!(はず)
無理のない資金でコツコツ行きましょうね('ω')ノ
2019年4月2日追記
アメリカで「双子の赤字」が拡大していることがわかりました。債務バブル崩壊の引き金とならなければいいのですが…