おりあーのニンマリ投資ブログ

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拠出金が著しく制限される?企業型DCの不可解なルール

疑問に思っていることがあります。

確定拠出年金の制度についてです。

 

超ざっくり制度の概要 

 疑問に思っていることを説明する前に、ざっくり概要を説明します。

おりあーは専門家じゃないので、間違えていたらごめんなさい。

 

まず、確定拠出年金は、ざっくりいうと、自分(あるいは企業)が掛け金を拠出して、自分で年金を運用していく制度です。

 

つみたてNISAと同じく(というかこっちが後だけど)、運用益が非課税のメリットや、税額控除の対象になったりします。ただし、受け取り方によってはデメリットもあるらしいです。(この辺は今回ふれません)

 

確定拠出年金は、個人型確定拠出年金(iDeCo)と、企業型確定拠出年金(企業型DC)に分かれます。iDeCoは皆さんおなじみですね。

 

おりあーが疑問なのは、後者の企業型DCの制度です。

 

おりあーの状況

 おりあーの会社の状況を記します。

・企業型DCに加入してくれています。

・そして、「マッチング拠出」という制度を採用してくれています。

・確定給付企業年金は入っていません

 

まず、「マッチング拠出」ですが、この制度は企業の掛金にプラスして、自分で掛け金を掛けられるという制度です。疑似的なiDeCoですね。

 

なので、会社が「マッチング拠出」を採用していると、iDeCoを行うことができません。また、マッチング拠出を採用していなくても、会社が「iDeCoやってもいいよ」と規約に明記していなければ、iDeCoを行うことができません。

 

疑問なところ

 上記の通り、おりあーの場合はiDeCoを行うことができません。制度からすると、「マッチング拠出があるからできなくでいいでしょ?」ってことだと思います。

しかし、問題は掛け金の限度です。

 

掛金の限度のルールについて、こちらのサイトを参考・引用させていただきます。

(簡易化のため、「事業主掛金」を「会社の掛金」、「従業員マッチング拠出金」を「自分の掛金」と置き換えます。)

確定拠出年金に関る相談事例集(確定拠出年金相談ネット様)

https://fpsdn.net/csltg-case/company-dc/1362(閲覧2019/1/16)

  

(その他年金のない)おりあーの場合ですが、

 

1、会社の掛金 + 自分の掛金 ≦ 55,000円/月

 

なるほど、月に55,000円までは拠出できるんですね。いい制度じゃん♪

て思いますよね。

 

2、会社の掛金 ≧ 自分の掛金

 

ん、ってことは、会社の掛金が4,000円ちょい。

自分で掛けられるのは…4,000円ちょいまで!?

ってことは一か月の掛金は…8,000円ちょい?

 

 

少ないない?これ?( ゚Д゚)

 

 

もし仮に、企業型DCと、iDeCoを併用していた場合、おりあーの場合は月額2万拠出することができます(お金があればの話ですが)。

企業型DCと併用すると、月額約2万4千円になります。

 

しかし、おりあーは現状、8,000円しか拠出できません。この1万6千円の差は何なのでしょうか。

 

果たして、この「会社の掛金 ≧ 自分の掛金」というルールに何の意味があるのでしょうか。疑問です('Д')

iDeCoに加入できる人に比べて、あまりに不公平な気がします。もっとも、「会社がそういう風に選んでるだから仕方ないじゃん」と言われればそれまでです。

 

しかし、おりあーの推測ですが、多くの会社の総務的な人は「会社の掛金 ≧ 自分の掛金」のルールや「マッチング拠出とiDeCoの併用不可」ルールを知らないで選択してしまっているのではないでしょうか。

 

そして、こんなブログを読んでくださってくれる方は別として、ほとんどの従業員は自分の会社の年金制度についてそんなに興味がなくてあまり気にする人がいないから問題が表層化しないのではないでしょうか。

 

マッチング拠出のメリットは、iDeCo開設の手間や手数料を別として、会社の掛け金が20,000円以上の人じゃないと享受できない気がします。(2万円未満の人は、iDeCo併用の方が多く拠出できるから)

 

誤解しないでほしいのは、掛金を拠出してくれる会社にはとても感謝しているのです。ただ制度がおかしいと思います。iDeCo利用者との不公平をなくすなら、

 

会社の掛金 ≧ 自分の掛金

⇒ 20,000円  ≧    自分の掛金

 

にすべきだと思います。

(※ちなみに上記ルールの根拠となる法律はDC法4条1項3号の2です)

 

 

最後に

上記のことはずっと思っていたのですが、あまりネットでも不満にしてる人がいないので、

 

「俺だけなのかな…俺だけなのかな…(-.-)」

 

って思ってました。

というか、会社がiDeCoを認めてくれない、かつマッチング拠出もなしの人からすれば、

 

「贅沢言うなよ(#^ω^)」

 

って感じだと思います。(だからおりあーは恵まれているのです、ごめんなさい)

 

でも本日の日経新聞朝刊(2019/1/16)の「金融取材メモ」というコーナーに、「

『iDeCo入れぬ』意外な盲点」と題した記事があり、こんな文言が。

厚生労働省によると、マッチング拠出はイデコと同じような税制優遇があるため、社員はイデコに入れない。マッチング拠出で拠出できる掛け金は賃金の低い若手の間は少なく、上積みを望む声が上がっているという

(おりあー注 基本的に掛け金は賃金水準で変動します。)

 

とありました。

 

良かった…。おりあーだけじゃなかったのですね。もう、孤独じゃないんだ…( ;∀;)

 

ということで、おりあーの疑問でした。

制度の改正を望みます。もしくは、もし制度に合理性があるなら知りたいです。

 

もし同じこと感じているブロガーさんとかが居たらぜひ声をあげてほしいです。

  

※繰り返しになりますが、おりあーは専門家ではありません。言ってることが全部間違ってる可能性もあります(マテ)。とくに企業年金制度については、個々人の状況によって条件が大きく変わります(上限額とか)。今回の記事はあくまでおりあーの場合が前提です。企業の担当の方や専門家に確認をお願いします。

 ※ちなみに仮に今おりあーがiDeCoに入れるとしても、2万円も出せません…涙

(制度について言いたかっただけなのです)

※2019/1/16に書いたブログです。法律改正にご注意下さい。